女性の厄年は男性とは異なり、数え年で19歳、33歳、37歳とされています。19歳は前厄、33歳は本厄、37歳は後厄といわれ、特に33歳の本厄の年は悪い出来事や病気・怪我などに見舞われる確率が非常に高くなるので、十分注意が必要だと古くから伝えられています。厄年という考え方に科学的な根拠はありませんが、単なる風習というだけでなく、実際にその年齢は人生の中でも社会的な立場が変わったり、体力面や身体面で変化が起こったりする時期と重なることが多いのです。
前厄である19歳は「重苦」との語呂合わせで、苦しみが重なるので厄年とされています。実年齢では18歳となるこの年は、現代でも高校を卒業して就職や進学をするという人生の転機にあたる時期であるため、環境の変化によっていろいろな問題が出てきやすい時期ともいえます。本厄の33歳は「散々」との語呂合わせという説があるようです。結婚や転居、仕事のことなど様々な事柄について考えさせられることも多くなり、同時に女性特有の病気のリスクが出始める時期と重なります。また、37歳の後厄も、乳がんや子宮筋腫といった重大な病気のリスクが出始める頃ともいえるでしょう。
科学的根拠のない風習とはいえ、実際に人生の転機となるような時期と合致する厄年は、現代においても気にする女性は意外と多いです。それを意識して注意するだけでなく、厄年での結婚や転居などを避ける人も少なくありません。